この研究は、チェコでの小児白血病と超低周波磁界ばく露に関する疫学研究である。著者は、チェコでのばく露レベルが、住宅の形態の違いに起因して、欧州先進地域より高い可能性があることからこの調査を行ったと述べている。症例、および症例と性、年齢、住宅形態(高い建物、複数世帯用住宅、一世帯用住宅)、町または村をマッチした対照はともに79例であった。磁界ばく露測定は、対象者の住宅内、住宅周辺、通学していた学校内において季節を変えて実施した。著者は、個人ばく露評価はある程度達成できたが、対象者数が少ないという限界があると述べている。調査結果は、超低周波磁界ばく露と小児白血病に有意な関連を見出さなかった、と報告している。ちなみにオッズ比は、カットポイント0.2 μT で0.93(95%信頼区間0.45‐1.93)、0.3μTで0.77(同0.34‐1.75)、0.4 μTで0.9(同0.37‐2.22)であった。
磁界測定の結果は Jirik他(2011) で発表されている。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | 子どもの住居での磁界ばく露: < 0.2 µT |
集団 2 | 子どもの住居での磁界ばく露: ≥ 0.2 µT |
集団 3 | 子どもの住居での磁界ばく露: ≥ 0.3 µT |
集団 4 | 子どもの住居での磁界ばく露: ≥ 0.4 µT |
症例 | 対照 | |
---|---|---|
適格者 | 82 | 81 |
参加者 | 79 | 79 |
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