先行研究では、小児白血病のリスクと磁界との関連が一貫して認められているが、架空電力線までの距離との関連には一貫性が認められていない。この研究は、距離との関連についての11報の研究からのデータ(症例29049人、対照68231人)のプール分析を実施し、その関連が磁界によるものか、あるいはその他の要因によるものかを評価した。その結果、小児白血病のリスクと、最も近い架空電力線(電圧を問わず)までの距離との間には具体的な関連は認められなかった。200 kV以上の電力線から50 m以内に住む子どもについては、小児白血病の調整後のオッズ比(OR)は1.33(95%信頼区間(CI)= 0.92-1.93)であった。ORは5歳になる前に診断された子どもでより高かった。磁界計算値との関連はなかった。潜在的な交絡因子について調整後も、ORは変わらなかった、と著者らは報告している。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | distance to power line: ≥ 300 m |
集団 2 | distance to power line: 150 - < 300 m |
集団 3 | distance to power line: 50 - < 150 m |
集団 4 | distance to power line: < 50 m |
参照集団 5 | distance to ≥ 200 kV power line: ≥ 300 m |
集団 6 | distance to ≥ 200 kV power line: 150 - < 300 m |
集団 7 | distance to ≥ 200 kV power line: 50 - < 150 m |
集団 8 | distance to ≥ 200 kV power line: < 50 m |
症例 | 対照 | |
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合計 | 30,500 | 69,594 |
評価可能 | 27,143 | 65,265 |
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