この研究は、ELF磁界ばく露と小児の骨髄性急性リンパ芽球性白血病(B-ALL)との関連についての症例対照研究を、小児がんの発症率が高く、ELF磁界へのばく露も高いメキシコシティ(メキシコ)で2010-2011年に実施した。16歳未満のB-ALL症例290人および対照407人について、居住環境での24時間のELF磁界測定値を取得した。対照は性別、年齢(±18か月)、医療機関でマッチングした。調整後のオッズ比(aOR)および95%信頼区間(CI)を計算した。<0.2 μTの磁界ばく露を参照群の定義に用いた。対照の11.3%で≥0.3 μTの磁界ばく露が認められた。高ばく露カテゴリーの定義には異なるカットオフ値を用いた。それぞれのカットオフ値についての高ばく露カテゴリーを、対応する低ばく露カテゴリーと比較して、B-ALLのリスク上昇と関連付けた。その結果、カットオフ値が≥0.2 μTではaOR = 1.26(95% CI: 0.84-1.89)、≥0.3 μTではaOR = 1.53(95% CI: 0.95-2.48)、≥0.4 μTではaOR = 1.87(95% CI: 1.04-3.35)、≥0.5 μTではaOR = 1.80(95% CI 0.95-3.44)、≥0.6 μTではaOR = 2.32(95% CI: 1.10-4.93)であった。磁界ばく露を連続変数(0.2 μTごと)とした場合も、B-ALLのリスクと関連付けられた(aOR = 1.06、95% CI: 1.01-1.12)。この研究では、≥0.3 μTにばく露される子どもの比率は、報告されている中では世界で最も高かった、と著者らは報告している。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | magnetic flux density: < 0.2 µT |
集団 2 | magnetic flux density: ≥ 0.2 µT |
参照集団 3 | magnetic flux density: < 0.2 µT |
集団 4 | magnetic flux density: ≥ 0.2 - < 0.3 µT |
集団 5 | magnetic flux density: ≥ 0.3 µT |
参照集団 6 | magnetic flux density: < 0.2 µT |
集団 7 | magnetic flux density: ≥ 0.2 - < 0.4 µT |
集団 8 | magnetic flux density: ≥ 0.4 µT |
参照集団 9 | magnetic flux density: < 0.2 µT |
集団 10 | magnetic flux density: ≥ 0.2 - < 0.5 µT |
集団 11 | magnetic flux density: ≥ 0.5 µT |
参照集団 12 | magnetic flux density: < 0.2 µT |
集団 13 | magnetic flux density: ≥ 0.2 - < 0.6 µT |
集団 14 | magnetic flux density: ≥ 0.6 µT |
症例 | 対照 | |
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連絡担当者 | 364 | 505 |
参加者 | 297 | 412 |
参加率 | 81.6 % | 81.5 % |
評価可能 | 290 | 407 |
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