この研究は、超低周波(ELF)磁界と小児がんとの関連を、系統的レビューおよびメタ分析で評価した。3つのデータセットを2020年1月に検索した。ELF磁界ばく露レベルと小児がんとの関連についてメタ分析を実施した。合計33報の研究が同定され、そのうち30報(参加者186223人)をメタ分析に含めた。その結果、0.2 μT以上、0.3 μT以上、0.4 μT以上のELF磁界にばく露された子どもでは、[0.1 μT未満の子どもと比較して]小児白血病のオッズ比(OR)がそれぞれ1.26(95%信頼区間(CI)= 1.06–1.49)、1.22(95% CI = 0.93–1.61)、1.72(95% CI = 1.25–2.35)と高かった。小児脳腫瘍については、0.2 μT以上でOR = 0.95(95% CI = 0.59–1.56)、0.4 μT以上でOR = 1.25(95% CI = 0.93–1.61)であった。小児がん全体については、0.2 μT以上でOR = 1.10(95% CI = 0.70–1.75)、0.4 μT以上でOR = 2.01(95% CI = 0.89–4.52)であった。ELF磁界ばく露と小児白血病については有意な関連が認められ、量‐反応関係の可能性も認められた、と著者らは結論付けている。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | magnetic field strength: ≤ 0.1 µT |
集団 2 | magnetic field strength: > 0.2 µT |
集団 3 | magnetic field strength: > 0.3 µT |
集団 4 | magnetic field strength: > 0.4 µT |
タイプ | 値 |
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合計 | 186,233 |
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