この研究は、カナダのケベック州で2006-2016年に生まれた新生児784,944人のがんを生後10年間にわたって追跡した後ろ向きコホートにおいて、妊娠中の電磁界ばく露が小児がんのリスクを高めるかどうかを調べた。ばく露の尺度は、住居から最も近い高圧変電所及び送電線までの距離とした。小児がんの発生率を判定し、母親及び出生時の特徴で調整したCox比例ハザード回帰モデルでハザード比及び95%信頼区間(CI)を推定した。その結果、追跡した4,647,472人‐年において、がん症例1114件が認められた。変電所への住居の近接度は、若干高いがんリスクと関連していたが、送電線との関連はなかった。[住居から]変電所までの距離が200 mと比較した、80 mでのハザード比は、何らかのがんについて1.08(95% CI = 0.98-1.20)、造血系がんについて1.04(95% CI = 0.88-1.23)、固形がんについて1.11(95% CI = 0.99-1.25)であった。住居から変電所までの近接度は、小児がんについて[あるかないかの]境界線上のリスクと関連していたが、送電線との関連がないことは、因果関係がないことを示唆している、と著者らは結論付けている。
グループ | 説明 |
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参照集団 1 | distance between residence and transformer station: ≥ 200 m |
集団 2 | distance between residence and transformer station: < 200 m |
参照集団 3 | distance between residence and power line: ≥ 100 m |
集団 4 | distance between residence and power line: < 100 m |
タイプ | 値 |
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合計 | 784,944 |
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