1979年から現在まで、小児白血病のリスク上昇と電力周波数磁界へのばく露との関連を報告する研究が多数あるが、報告されたリスクは減少しているという示唆もある。この研究は、入手可能な全ての研究から、このリスクの経時的傾向を調べた。41報の研究について、報告されたリスクを逆分散重み付けを用いて組合せ、可能な限り一貫性を高めるため、以前のプール分析からのリスク推定値を導いた。連続する各暦年までに刊行された研究についての累積リスクを調べ、全期間を通じた傾向を検証した。その結果、最も厳密な分析では、累積相対リスクは1997年に最大の2.44から2017年には1.58に減少していたが、線形傾向として検証した場合には統計的に有意ではなかった。より高いばく露に着目した研究や、ばく露評価の質がより良い研究では、リスクがより高いということが示唆された。1990年代半ばから現在までに報告されているリスクは減少しており、これは単に研究の質の改善だけでは説明できそうにないが、偶然によるものかも知れない、と著者らは結論付けている。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | magnetic field exposure: < 0.1 µT |
集団 2 | magnetic field exposure: ≥ 0.3 µT |
参照集団 3 | magnetic field exposure: < 0.1 µT |
集団 4 | magnetic field exposure: ≥ 0.4 µT |
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