副腎クロム親和性細胞及びアドレナリン作動性ニューロンにおける主要なタンパク質の一つであるクロモグラニンA(CgA)は、褐色細胞腫、神経芽細胞腫、及び関連する神経原生腫瘍を含む臨床的に重要な内分泌及び神経内分泌腫瘍のマーカーである。この研究は、50 Hz磁界への住居及び職場での1-20年間の慢性的な日常的ばく露による影響を、男性15人(38.0±0.9歳)について調べた。EMDEX IIばく露メーターを用いて、磁界を30秒毎に1週間記録した。その結果、1週間の個々のばく露の幾何平均は0.1-2.6 μTの範囲であった。20時から8時までに1時間毎に血液サンプルを採取した。ばく露された被験者のCgAのパターンを、年齢でマッチングした対照(ばく露の範囲は0.004-0.092 μT)の男性15人と比較したところ、対照群の血清CgAレベルは夜間にピークを示し、漸減して午前中に最も低い値となった。長期間(最長20年間)磁界に慢性ばく露された被験者では、高ばく露群(>0.3 μT)でCgAのレベルが低い傾向が見られたものの、CgAのプロファイル及び血清濃度のいずれにも障害はなさそうであった、と著者らは報告している。
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