この研究は、酸化ストレスレベルの低減および血液パラメータの改善における抗酸化ビタミン摂取の効果を調べるため、2017年にイランのセムナンにある発電所の異なる場所で働く従業員についての二重盲検無作為化対照試験を実施した。合計91人の従業員を無作為に4群に割付け、それぞれ90日間のビタミンE投与群(400単位/日)、ビタミンC投与群(1000 mg/日)、ビタミンE+C投与群、対照群とした。介入の前後で、血漿中のマロンジアルデヒド(MDA)、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、カタラーゼ(Cat)および総抗酸化能(TAC)、ならびに血液学的パラメータを測定した。その結果、各投与群でのSOD、Cat、およびTACの平均レベルの有意な上昇、ならびにビタミンC投与群およびビタミンE投与群でのMDAの平均レベルの有意な低下が認められた。各投与群では、赤血球細胞数、ヘマトクリット、ならびに血球ヘモグロビン(MCH)の平均レベルおよびMCH濃度が有意に上昇した。ビタミンE投与群でのMDA、SODおよびCatの平均レベルは対照群よりも有意に低かった。TACの平均レベルの低下はビタミンC投与群のみで見られた。非酵素的フリーラジカルスカベンジャーとしてのビタミンEおよびCの摂取は、発電所従業員の超低周波電磁界へのばく露によって均衡を崩される可能性がある脂質過酸化を低下させ、抗酸化酵素のレベルを高めるようである、と著者らは結論付けている。
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