この研究は、電磁界、金属及び農薬への職業的ばく露と、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病及びアルツハイマー病に対するその影響について、統合化・階層化メタ分析を実施し、出版バイアスの可能性を調べた。Meta-analysis of Observational Studies in Epidemiology(MOOSE)及びGrading of Recommendations, Assessment, Development and Evaluations(GRADE)ガイドラインに準拠した原著論文66報に基づき、出版年、相対リスク(RR)推定値の統計的精度、ファンネルプット及びバイアス試験についての階層化メタ分析により、サブグループ分析を実施した。その結果、電磁界への職業的ばく露について調べた19報に基づく重み付けRRは、ALSについて1.26(95%信頼区間(CI)= 1.07-1.50)、アルツハイマー病について1.33(95% CI = 1.07-1.64)、パーキンソン病について1.02(95% CI = 0.83-1.26)であった。農薬へのばく露に関する研究は31報で、重み付けRRはALSについて1.35(95% CI = 1.02-1.79)、アルツハイマー病について1.50(95% CI = 0.98-2.29)、パーキンソン病について1.66(95% CI = 1.42-1.94)であった。金属への職業的ばく露に関する研究は14報で、鉛ばく露に関する研究は5報のみがALSまたはパーキンソン病についてのリスク上昇に関係しており、重み付けRRは1.57(95% CI = 1.11-2.20)であった。鉛以外の全ての金属へのばく露についての重み付けRRは0.97(95% CI = 0.88-1.06)であった、と著者らは報告している。
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