この研究は、2017年7月~11月に運用開始した複数の火力発電所の従業員81人に対するビタミンEおよびC補充の効果を、二重盲検無作為化対照臨床試験で調べた。従業員を以下の4群に割付けた:グループ1(ビタミンE 400単位/日投与群)、グループ2(ビタミンC 1000 mg/日投与群)、グループ3(ビタミンE+C投与群)、グループ4(非介入群)。末梢血リンパ球のDNA損傷およびアポトーシスを、それぞれコメット解析およびフローサイトメトリで調べた。その結果、ビタミンE投与群のコメットのテール強度およびテール長、ならびにビタミンE+C投与群およびビタミンC投与群(DNA損傷指標を除く)の全てのコメット解析指標は、介入後に有意に低下したが、対照群ではコメット解析指標に有意な変化は認められなかった。初期アポトーシス、後期アポトーシスおよびネクローシスを含むフローサイトメトリ指標には、どの群にも介入後の変化は認められなかった。抗酸化ビタミンEおよびCの投与は、非酵素的な抗酸化防御システムの活性を高め、DNAを超低周波磁界ばく露による損傷から防護する、と著者らは結論付けている。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。