研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[人口ベースのコホートにおける磁界への職業ばく露と運動神経疾患の死亡率の評価] epidem.

Evaluation of occupational exposure to magnetic fields and motor neuron disease mortality in a population-based cohort

掲載誌: J Occup Environ Med 2011; 53 (12): 1447-1451

この研究では、全米縦断的死亡研究(National Longitudinal Mortality Study)において、潜在的に磁界ばく露される職業に従事する作業者の電磁界と運動神経疾患(MND)との関連を多変量比例ハザードモデルにより評価した。この結果、年齢、性別、学歴で調整後、潜在的な磁界ばく露に関連したMND死亡のリスク上昇はなく、磁界ばく露の全ての四分位においてハザード比はほぼ1であったと報告している。

研究の目的(著者による)

磁界への職業ばく露と運動神経疾患死亡率との関連を調査するため、米国において人口ベースコホート研究を実施した。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

リスク推定のタイプ:

ばく露

ばく露評価

ばく露集団

グループ 説明
参照集団 1 磁界ばく露: < 0.16 µT
集団 2 磁界ばく露: 0.16 - 0.21 µT
集団 3 磁界ばく露: 0.21 - 0.27 µT
集団 4 磁界ばく露: > 0.27 µT

調査対象集団

調査規模

タイプ
合計 307,012
その他:

運動神経疾患による死亡40人

統計学的分析方法: (調整: )

結論(著者による)

この人口ベースコホート研究では、磁界への職業ばく露と運動神経疾患死亡率との関連は認められなかった。

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