ここではケベック、カナダ(フォローアップ;1970-1988年)、フランス(フォローアップ;1978-1989)の電力従業員の症例-対照研究でパルス電磁界(PEMF)とガンとの関連性についての結果を報告している。がん症例2679名が同定された。ばく露は、従業員が身に付けたばく露測定器から1000人・週の測定結果から職湯・ばく露マトリックスを作って評価した。ばく露はフランスよりケベックの方が非常に高った。以前磁界との関連性が疑われたがん(白血病、血液のがん、脳腫瘍、メラノーマ)とPEMFとの関連性はなかった。しかし、PEMFへの累積ばく露と肺がんとの関連性がはっきりしていた。高ばく露グループ(84症例)で、オッズ比は3.11で、95%CIは1.60-6.04であった。これはケベックで多く見られ、高ばく露グループ(32症例)で、ばく露との関係はオッズ比が6.67 (95%CI: 2.68-16.57)であった。その関連性は大きく、たばこや職業上の影響で説明できない。しかし、測定器の正確性が欠けていること、因果関係の確固たる証拠がないこと、一般人口に比べて電力従業員の肺ガンリスクが特に高くないことなどにより、因果関係に対して証拠の強さには制限を受ける。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | パルス電磁界への累積ばく露:< 中央値 |
集団 2 | パルス電磁界への累積ばく露:≥ 中央値 |
集団 3 | パルス電磁界への累積ばく露:≥ 90パーセンタイル値 |
症例 | 対照 | |
---|---|---|
参加者 | 2,679 | - |
コホートはカナダの21479人の男性及びフランスの約170000人で構成された
パルス電磁界へのばく露と、磁界との関連が以前に疑われたがんの種類(白血病、その他の血液がん、脳のがん、または黒色腫)との関連は認められなかった。但し、。最も高いばく露群におけるパルス電磁界への累積ばく露と肺がんとの間には明確な関連があった(OR 3.1;CI 1.6-6.0;症例84人)この関連の大部分は、ケベック州の電気事業者作業者に限定され、そこでは最も高いばく露群(症例32人)にオッズ比が6.7(CI 2.7-16.6)の明確な量‐反応関係があった。この関連はかなりのもので、喫煙またはその他の職業ばく露によって説明できなかった。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。