この文献レビューは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の職業的リスク因子についてのメタ分析に用いるための科学的・疫学的基準を満たす研究を同定することを目的とした。労働とALSとの関連についての79報の原著論文を同定した。「疫学における観察研究のメタ分析(MOOSE)」及び「推奨事項、評価、開発及び評価の格付け(GRADE)」ガイドラインを用いて科学的な質の高さを担保し、信頼できるプロトコルを適用して論文を分類した。37報の論文が基準を満たし、42報は方法論的な欠落のためメタ分析から除外した。その結果、各種の職業的ばく露についての重み付けした相対リスク(RR)は、重労働:1.29(95%信頼区間(CI)= 0.97-1.72、6報)、プロスポーツ:3.98(95% CI = 2.04-7.77、3報)、金属加工:1.45(95% CI = 1.07-1.96、6報)、化学工業:1.19(95% CI = 1.07-1.33、10報)、電磁界または電気関連労働:1.18(95% CI = 1.07-1.31、16報)、看護師または医師としての労働:1.18(95% CI = 1.05-1.34、4報)であった。これらの結果は出版バイアスによっては説明できない、と著者らは結論付けている。
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