電磁界への職業ばく露は筋萎縮性側索硬化症、老年性認知症、パーキンソン病、アルツハイマー病のような神経性疾患と関係している。本研究では、1900~1993年にデンマークの電力会社で働いた30631人を対象に中枢神経系疾患の発生率を調査した。ここではコホートを全国的な人口に基づく患者のデンマーク国内登録と結びつけ、1978~1993年にこれらの疾病が確認された症例数を一般人口において相当する割合と比較した。また、50-Hz電磁界ばく露の評価レベルに関係する乗法ポアソン回帰モデルを電力会社作業員のデータに適合させた。全体として、老年性認知症と運動ニューロン疾患を合わせた場合に危険性の高さが見られた。パーキンソン病、アルツハイマー病、他の中枢神経系疾患では、本質的に電磁界ばく露との関係性は見られなかった。一般人口と比較した場合のてんかんの危険性の低さは、たぶん健康な作業員を反映していると思われる。内部比較に基づいた場合、てんかんの危険性の高さが確認された。老年性認知症と運動ニューロン疾患の場合の危険性の高さは、平均を上回る電磁界ばく露と関係すると思われる。
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