この研究は、デンマークにおける電力会社作業者の大規模コホートにおける超低周波(ELF)磁界ばく露と中枢神経系疾患の発生率との関連についての先行研究を、約2倍の追跡期間について更新した。同国に電力を供給した99の電力会社に1900-1993年の期間に雇用されていた男性32,006人において、認知症、運動神経疾患、パーキンソン病、多発性硬化症、てんかんのリスクを調査した。症例は同国の患者登録制度で同定し、このコホートを1982-1993年の期間に追跡した。職種および作業場所についての会社の記録に基づく職業ばく露マトリクスからばく露を推定し、コホート構成員を3つのカテゴリー(0.1µT未満、0.1-0.99µT、1.0µT以上)のいずれかに割り当てた。その結果、同国の人口集団と比較して、0.1µT以上にばく露された作業者では、認知症、多発性硬化症、てんかんについては、発生率比(IRR)は1に近かったが、運動神経疾患についてはより高く(IRR=1.24、95%信頼区間(CI)=0.86-1.79)、パーキンソン病についてはより低かった(IRR=0.81、95%CI=0.67-0.97)。最も高いばく露群(1.0µT以上)では、認知症、運動神経疾患、多発性硬化症およびてんかんについて観察されたIRRは、それぞれ1.44、1.78、1.40および1.34であった。
グループ | 説明 |
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参照集団 1 | magnetic field exposure: no (< 0.1 µT) |
集団 2 | magnetic field exposure: yes (≥ 0.1 µT) |
集団 3 | magnetic field exposure: medium (0.1 - 0.99 µT) |
集団 4 | magnetic field exposure: high (≥ 1.0 µT) |
タイプ | 値 |
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合計 | 45,188 |
評価可能 | 32,006 |
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