このレビュー論文は、職業的要因と認知症または軽度の認知障害のリスクとの関連を調べた。PubMedおよびEMBASEデータベースで検索した、2020年3月までの前向きコホート研究および症例対照研究に基づき、職種の影響を分析した。同定された38111報のうち、職種についての研究9報、作業の複雑さについての研究4報、職業的ばく露についての研究30報を分析に含めた。職種に関しては、頭脳労働では軽度の認知障害のリスクの44%低下(95%信頼区間(CI)= 0.34-0.94、p < 0.01)、作業の複雑さに関しては、複雑さが高い職業では認知症のリスクの5%低下(95% CI = 0.91-1.00、p < 0.01)が見られた。職業的ばく露に関しては、最も長期間就労していた職業での高いストレスと受身の作業で、それぞれ認知低下のリスクが1.21倍((95% CI = 1.05-1.39、p < 0.05)および1.15倍(95% CI = 1.05-1.26、p = 0.23)上昇した。特に、磁界ばく露については認知症のリスクが1.26倍(95% CI = 1.01-1.57、p < 0.01)上昇した、と著者らは報告している。
タイプ | 値 |
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合計 | 7,536,497 |
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