この短報は、携帯電話使用とがんに関する登録ベースの症例対照研究の結果を報告している。症例は、フィンランドで1996年に診断された脳腫瘍(N=398)および唾液腺がん(N=34)、対照は,症例1に対し5人を、症例にマッチさせた上で人口登録から無作為抽出した。その結果、全体的には、携帯電話使用は脳腫瘍と唾液腺がんと関連しなかった;ただし、神経膠腫とアナログ携帯電話使用の間に弱い関連が見られた、と報告している。
フィンランドがん登録から同国で1996年に診断された脳腫瘍及び唾液腺がんの全ての症例を同定した。各症例につき5人の対照をフィンランドの人口登録センターから抽出した。症例及び対照の携帯電話加入についての情報は、フィンランドの2つの携帯電話ネットワーク事業者の加入者リストから得た。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | アナログ、加入:なし |
集団 2 | アナログ、加入:あり |
集団 3 | アナログ、加入期間:< 1年 |
集団 4 | アナログ、加入期間:1-2年 |
集団 5 | アナログ、加入期間:> 2年 |
参照集団 6 | デジタル、加入:なし |
集団 7 | デジタル、加入:あり |
集団 8 | デジタル、加入期間:< 1年 |
集団 9 | デジタル、加入期間:1-2年 |
集団 10 | デジタル、加入期間:> 2年 |
症例 | 対照 | |
---|---|---|
適格者 | 432 | 2,156 |
評価可能 | 432 | 2,156 |
脳腫瘍症例の13%、唾液腺がん症例の12%、対照の11%が、携帯電話ネットワークに加入した経験があった。結果は、脳腫瘍または唾液腺がんと携帯電話使用との関連を示さなかった。但し、神経膠腫とアナログ携帯電話使用との弱い関連が認められた。
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