この研究は、電磁界(EMF)ばく露の小児がんリスクを評価するため、ニュージーランドで症例対照研究を実施した。症例(0〜14歳)は、ニュージーランドがん登録を含む国家的データベースから確認され、303名が参加した(参加率88%)。年齢および性別をマッチさせた303人の対照群は、出生記録からランダムに選択された(参加率69%)。母親へのインタビューで、家庭電気機器によるばく露(全ての症例と対照)が調べられた。24時間の住宅内電磁界測定が行われた(白血病症例とそのマッチした対照)。結果として、様々な家庭電気機器によるばく露については、1.0を上回るいくつかのオッズ比があったが、その他は1.0未満であった;診断前の小児の電気毛布使用についての調整ORは、白血病2.2(95%信頼区間[CI] = 0.7-6.4)、中枢神経系がん
1.6(CI = 0.4〜7.1)、その他の固形がん2.4(CI = 1.0-6.1)であった;参照
群(<0.1μT)と比較した白血病のリスクは、寝室の平均磁界測定値の最も高いカテゴリー(>0.2μT)で高く、調整OR 15.5(CI = 1.1-224)であった、などの知見を報告している。
ばく露は家庭用電気製品の使用についての母親へのインタビューに加えて、白血病の症例及び対照について、子どもの寝室及び日中の部屋での24時間の電磁界測定で評価した。
publication 14173におけるデータの訂正。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | 寝室での磁界、算術平均:< 0.1 µT |
集団 2 | 寝室での磁界、算術平均:0.1 から < 0.2 µT |
集団 3 | 寝室での磁界、算術平均:≥ 0.2 µT |
参照集団 4 | 日中の部屋での磁界、算術平均:< 0.1 µT |
集団 5 | 日中の部屋での磁界、算術平均:0.1 から < 0.2 µT |
集団 6 | 日中の部屋での磁界、算術平均:≥ 0.2 µT |
参照集団 7 | 寝室での電界、最も低い三分の一:< 3.64 V/m |
集団 8 | 寝室での電界、中間の三分の一:3.64 から ≥ 10.75 V/m |
集団 9 | 寝室での電界、最も高い三分の一:≥ 10.75 V/m |
参照集団 10 | 日中の部屋での電界、最も低い三分の一:< 3.64 V/m |
集団 11 | 日中の部屋での電界、中間の三分の一:3.64 から ≥ 10.75 V/m |
集団 12 | 日中の部屋での電界、最も高い三分の一:≥ 10.75 V/m |
症例 | 対照 | |
---|---|---|
適格者 | 344 | 441 |
参加者 | 303 | 303 |
参加率 | 88 % | 69 % |
この結果は少ない数に基づいており、慎重に解釈すべきである。
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