この研究は、低周波磁界ばく露と小児がんに関する症例対照研究である。0〜18歳で、1958〜73年に、ストックホルム郡で報告されたすべてのがん症例の出生および診断住居における架空電力線および他の電磁界発生源からの磁界を決定した。症例は、出生時および診断時の両方において、郡内に永続的な住所を有する716例に限定された。同等数のコントロールは、出生時の教会地区、年齢、性別を症例とマッチさせた。各住居の外で150m以内に目に見える電気設備(6〜200kVの高圧電線、変電所、変圧器、電気鉄道、地下鉄)の存在が記録された。また、50Hzの磁界は、住居玄関の外で測定された。目に見える200kV電力線は、2,098の住居のうちの45で認められ、対照群と比べ、症例群では2倍の頻度であった(Pは0.05未満)。住居での磁界測定値は、0.0004から1.9μT(平均値0.069μT)で変動した。磁界は、200 kV線が見える住居(0.22μT)の方が、見えない住居より高かった。48の住居で0.3μT以上の磁界が測定され、そのような住居の症例群における割合は、対照群の2倍であった(Pは0.05未満)。その差は、神経系腫瘍の住居で最も顕著であり、白血病では小さかった、と報告している。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | 磁界:< 0.3 µT;住居から > 150 m離れた200kV線 |
集団 2 | 磁界:≥ 0.3 µT;住居から > 150 m離れた200kV線 |
集団 3 | 磁界:< 0.3 µT;住居から ≤ 150 m離れた200kV線 |
集団 4 | 磁界:≥ 0.3 µT;住居から ≤ 150 m離れた200kV線 |
症例 | 対照 | |
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適格者 | 891 | - |
参加者 | 716 | 716 |
2098軒の住居のうちの45軒で目に見える200kV線が観察され、症例では対照よりも2倍多く見つかった。48軒の住居で0.3µT以上の磁界が測定され、やはり症例では対照よりも2倍多く見つかった。
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