この論文は、デンマークの全国規模の前向きコホート研究で携帯電話契約者における中枢神経系の腫瘍のリスクを調べたものであり、今回のように時折データの更新結果を報告している。分析の結果、中枢神経系の腫瘍のリスク上昇は示されず、因果関係を示す証拠は提供されなかったと結論している。
デンマークのコホート研究の更なる結果は、 Johansen他(2001)、Schüz他(2006) 及び Schüz他(2011)に発表している。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | 非加入者 |
集団 2 | 加入者 |
集団 3 | 加入者:加入年数1-4年 |
集団 4 | 加入者:加入年数5-9年 |
集団 5 | 加入者:加入年数 ≥ 10年 |
集団 6 | 加入者:加入年数10-12年 |
集団 7 | 加入者:加入年数 ≥ 13年 |
タイプ | 値 |
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合計 | 358,403 |
380万人-年、うち男性加入者が320万人-年
携帯電話使用に関連した脳腫瘍または全てのがんの全体的なリスク上昇は認められなかった。加入年数または神経膠腫の解剖学的部位に関する量‐反応関係は認められなかった。
著者らは、携帯電話使用についての大規模な全国コホート研究の今回の更新では、脳腫瘍のリスク上昇はなく、因果関係の証拠をほとんど提示していない、と結論付けた。
著者らは、本研究の制約である点に留意している。
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