この研究は、台湾における携帯電話使用と脳の悪性新生物を死因とする死亡率を人口ベースのデータを基に分析した。携帯電話使用者数は、国家通信放送委員会(NCC)が提供した公的統計から集め(2011年)、脳の悪性新生物の発生率およびそれを死因とする死亡数(2000-2009年)は、国家がん登録から得た(台湾がん登録;2011年)。台湾は携帯電話使用者率が高く、契約率は116.6%に達している(NCC 2011年)。その採用時期もかなり早く、2002年に使用者率は100%を超えているため、脳腫瘍発生率に対する携帯電話使用の影響を調査するのに都合のよい環境であると考えてこの調査を計画したと述べている。その結果、この10年間において、非常に高い使用者率(100%を上回る)が悪性脳腫瘍の発生率および死亡率に有意な影響を与えたとは観察されない;悪性脳腫瘍を死因とする死亡時の年齢中央値もこの間に低下していない;悪性脳腫瘍の発生率・死亡率と携帯電話使用者数のヒストグラムの時間的推移から、潜伏期間との相関も観察されない、と報告している。ただし、発生率などの年齢標準化、「悪性脳腫瘍」、「脳の悪性新生物」と述べた疾患のICD疾患分類コード、潜伏期間の想定年数などについて記載はない。
タイプ | 値 |
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合計 | 23,000,000 |
台湾は携帯電話ユーザーの割合が最も高い国の一つであり、加入率は116.6%である。
10年間の観察データは、携帯電話の集中的ユーザーの比率は悪性脳腫瘍の発生率または死亡率に有意に影響を及ぼしていない、ということを示している。
著者らは、台湾における悪性脳腫瘍の発生率/死亡率と携帯電話使用との相関は認められなかった、と結論付けている。
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