この研究は、モルモットでのフリーラジカル生成に対するELF(超低周波)電界ばく露の潜在的影響力を調べた。この目的のために、脂質過酸化の副産物の1つであるチオバルビツール酸反応物質(TBARS)レベル、抗酸化酵素であるスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の活性変化、およびグルタチオン代謝の重要な酵素であるガンマグルタミルトランスフェラーゼ(γ-GT)を測定した。さらに、臓器の機能に対する電界の影響を調査するために、血清中のアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)活性、アルカリホスファターゼ(ALP)活性、乳酸脱水素酵素(LDH)活性、総コレステロール(TC)、LDLコレステロール、HDLコレステロール、VLDLコレステロール、トリグリセリド(TG)、尿素、尿酸、クレアチン、グルコース、および血中尿素窒素(BUN)を測定した。ELF電界は、強度(1.35、1.5、および1.8 kV/ m)および電界の方向(垂直および水平)を変えて実験した。その結果、実験したばく露条件において、対照群に比べ、ばく露群ではTBARSおよびSODレベルが増加することが示された;一方、調査された他の生化学的パラメータの血清レベルは、統計的に有意な変化を受けなかった、と報告している。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuous for 8 h per day over 3 days (in horizontal or vertical field, respectively) |
ばく露の発生源/構造 |
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ばく露装置の詳細 | wooden cages with dimensions of 80 cm x 80 cm x 18 cm; copper plates mounted on top and bottom face of cage for vertical field, on left and right for horizontal field |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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電界強度 | 1.8 kV/m | maximum | 測定値および計算値 | - | field strengths 0.3; 0.6; 0.8; 1; 1.35; 1.5 and 1.8 kV/m |
1.35、1.5及び1.8kV/mの範囲の超低周波電界を垂直及び水平に印加したところ、TBARSレベル及びスーパーオキシドジスムターゼ酵素活性が、対照群、ならびに0.3、0.6、0.8及び1kV/m印加群よりも上昇した。その他の生化学パラメータの血清レベルは統計的に有意ではなかった。
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