この研究は、ラットの腎臓の機能と構造に対する超低周波磁界(ELF-MF)の影響を評価した。成獣の雄ウィスターラットに、50 Hz、1 mTのELF-MF(ソレノイドコイルからの発生磁界)へのばく露を、1日24時間で135日間継続した。比較のために、擬似ばく露群およびケージ対照群を用意した。ばく露終了後に血液を採取して、血漿中のクレアチニン、尿素窒素、アルブミン、グロブリン、および総タンパク質濃度を測定した。光学顕微鏡法で腎臓組織を検査した。その結果、EMFばく露群では、血漿中のクレアチニンと尿素窒素の濃度が有意に上昇し、それに伴い、腎皮質での顕著な血管うっ血および糸球体毛細血管の赤血球数の減少が見られたが、総タンパク質、アルブミンおよびグロブリンのレベルには変化がなかった、と報告している。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
50 Hz
ばく露時間:
continuous for 24 h/day for 135 days
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ばく露群では偽ばく露群及び対照群と比較して、クレアチニン及び尿素窒素の血漿濃度が統計的に有意に上昇した。この結果は、腎皮質での顕著な血管のうっ血、及び糸球体毛細血管での赤血球数の減少を伴った。但し、総タンパク質、アルブミン及びグロブリンのレベルに変化はなかった。
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