この研究は、モルモットに50 Hz磁界ばく露(磁束密度1、2、3 mTの3レベル;ばく露時間は4時間または8時間/日で5日連続)を与え、皮膚、免疫系、電解質濃度への影響を調べた。またマウスに50 Hz磁界ばく露(磁束密度0.2 mT;ばく露時間は1時間)とペンタゾール投与との組み合わせばく露を与え、薬剤誘発性てんかん発作への影響を調べた。コラーゲン合成、てんかん、電解質、脂質過酸化(MDA)、一酸化窒素(NOx)、呼吸バーストシステム(MPO)、抗酸化防御系(GSH)、免疫系(NK細胞活動)を評価した結果、EMF MFがさまざまな組織に影響を与えることが示された、と報告している。
本研究では、異なる実験セットアップについての著者らの先行研究(publication 7584 及び publication 13912)ならびに未発表のデータを要約し、その結果を他の研究と比較した。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | 4 h/day or 8 h/day for 5 days |
Additional information | guinea pigs |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | 2 parallel circular coils 21.375 cm apart with a common axis ; each coil with a diameter of 42.75 cm and 154 turns of insulated copper wire; animals in the center of the exposure system |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | 1 h |
Additional information | mice |
ばく露の発生源/構造 |
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Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 0.2 mT | - | - | - | - |
磁束密度2mTの超低周波電磁界ばく露は、対照群と比較して、皮膚のヒドロキシプロリン量を統計的に有意に上昇させた。
電磁界ばく露群と対照群では、Ca2+の血漿濃度に統計的有意差が認められた。
杯及び腎臓では、1mT及び2mTへのばく露は4時間/日ではマロンジアルデヒド濃度を上昇させたが、8時間/日では低下させた。脳では、2mTでの8時間/日のばく露でマロンジアルデヒド濃度の有意な上昇が認められた。
電磁界は肺組織での一酸化窒素レベルの有意な上昇を生じた。
全ての磁界ばく露及びばく露期間で腎臓のマロンジアルデヒド活性に上昇が認められた。
薬剤誘導性てんかん発作に対する電磁界の有意な影響は認められなかった。
これらの結果は、超低周波電磁界は調査した組織に影響を生じることを示している。
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