この研究は、BALB / cマウスを用いた二重ブラインド化試験を実施して、超低周波電磁界が生殖能力に及ぼす影響を調べた。マウスに、受胎から2世代にわたって継続的に、0.5 – 77 μTの範囲でレベルが変動する50 Hz磁界へのばく露または擬似ばく露を与えた。生殖能力に関連する生物学的パラメータを評価した。また、血清テストステロンレベルと精巣および副腎の質量を測定した。その結果、精子の運動性を除いて、すべての生物学的エンドポイントについて、擬似ばく露群とばく露群の間に有意差は見られなかった;精子の運動性についての2群間の有意差は、スイムアップテストの前に実施した精子の運動性の定量的分析、およびスイムアップテストの後に実施した精子の運動性の定量的および定性的分析の両方で見られた;ELF-EMFは、生きている精子の数および精子の運動の質を有意に低下させたが、調査した他のパラメータには影響を与えないことが示された、と報告している。
マウスを受精から2世代にわたって、0.5-77µTの範囲で変動する磁界に連続的にばく露または偽ばく露した。2世代のマウスを用いて、各世代は10組(両群)で構成された。各組に8匹の仔を産ませた。磁界内で受精し、産まれたこれらの仔の中から選択した雄の仔について、3月齢時に精子数を調べた。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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偏波 |
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ばく露時間 | continuous for two generations starting with the conception of the first generation |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | two sets of four square coils perpendicular to each other; mice kept in 33 cm x 13 cm x 15 cm Perspex cages with cork flakes as bedding; field uniformity 0.2 % in the center of the coil system |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
偽ばく露群とばく露群には、精子の運動性を除けば、調査した全てのエンドポイントについて有意差は見られなかった。超低周波電磁界は生きている精子の数と精子の運動の質を有意に低下させたが、これらの悪影響は、調査したその他のパラメータの結果にインパクトを与えなかった。
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