研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[マウスの精巣上体および輸精管に対する超低周波磁界の影響] med./bio.

Effects of extremely low-frequency magnetic field on mouse epididymis and deferens ducts

掲載誌: Iran J Reprod Med 2009; 7 (2): 85-89

この研究は、電磁界EMF(50 Hz、0.5 mT)がマウスの精巣上体および精管に及ぼす影響を調べた。30匹のBALB / Cマウスを3群(対照群擬似ばく露群、ばく露群)に分けた。ばく露群は、EMF(50 Hz、0.5 mT)ばく露を1日4時間、週6日、2か月間受けた。ばく露期間終了時に、すべてのマウスを屠殺し、精巣上体および精管から試料を採取し、光学顕微鏡検査のために調製した。各群からそれぞれ40の顕微鏡視野が無作為抽出された。精巣上体と精管の上皮細胞の直径と高さを測定し、統計学的手法で3群のデータを比較した。その結果、EMFばく露群の精巣上体と精管の平均直径は、対照群のものに比べ、有意に減少した;EMFばく露群の精巣上体および精管の上皮細胞の高さは、対照群および擬似ばく露群のものに比べ、有意に減少した;さらに、EMFばく露群の精巣の重量は、対照群および擬似ばく露群のものに比べ、有意に減少した、と報告している。

研究目的(著者による)

マウスの精巣上体及び精管における形態学的変化に対する電磁界(50Hz、0.5mT)の影響を調べること。

詳細情報

マウス30匹を3群(ばく露、偽ばく露ばく露装置外の対照群)に分けた。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 4 hr/day, 6 days/week for 2 months

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 continuous for 4 hr/day, 6 days/week for 2 months
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • 詳細不明
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 0.5 mT - 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

このデータは、ばく露群の精巣上体及び精管の平均直径は外部対照群と比較して有意に減少したことを示している(ばく露群と偽ばく露群では精巣上体及び精管の直径に差はなかった)。ばく露群の精巣上体及び精管の上皮細胞の高さは、どちらの対照群よりもかなり低下した(精管で有意)。加えて、ばく露群の精巣の重量はどちらの対照群よりも有意に低下した。

著者らは、電磁界ばく露は、生殖管の直径の減少、上皮細胞の高さの減少、精巣の重量の減少で示されたように、マウスの雄の生殖系に対する悪影響につながると結論付けている。

研究の種別:

研究助成

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