この研究は、ラットを用いた実験で、異なる成熟期間を通した超低周波の磁界(60 Hz、1 mT)ばく露がラットの精子形成に及ぼす影響を調べた。Wistarラットは、30分間の磁界ばく露を1日3回で、妊娠13日目から生後21日目または90日目まで継続して受けた。その結果、血漿テストステロン濃度はEMFばく露によって変化しなかった;精巣の組織病理学的および組織形態計測的分析では、EMFばく露を受けたラットのサブセットで精巣変性が見られた;変性プロセスの進行の程度は、影響が見られた個体間で異なり、EMFに対する個人の感受性の違いが示された;透過型電子顕微鏡で観察された主な変化は、組織とクリステを喪失した、非常に電子密度の高いミトコンドリアであった、と報告している。
妊娠ラット6匹を対照群、12匹を妊娠13日目から電磁界ばく露群とした。出産後、一腹あたり雄の仔ラット2匹を以下のグループに用いた:1) ラットを妊娠13日目から生後90日目の成獣期までばく露(n=12)、2) ラットを妊娠13日目から生後21日目の性成熟期前後までばく露(n=12;ばく露からの回復の可能性を検証するため、このラットは生後90日目まで電磁界のない環境に残した)、3) 偽ばく露群(90日間;n=12)、4) 陰性対照群(n=6;処理なし)。
Two newborn male rats from each female were taken to form the following four groups: i) exposure from day 13 of gestation to postnatal day 90 ii) exposure from day 13 of gestation to postnatal day 21 iii) sham exposure from day 13 of gestation to postnatal day 90 iv) control (no handling)
周波数 | 60 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | three daily applications of 30 min from day 13 of gestation to postnatal day 21 or 90 |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | series of Helmholtz coils connected parallel; animals placed centrally in the coil system in a cylindrical polyvenylchloride compartment with ventilation openings; field uniform in the exposure area |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 1 mT | - | 測定値 | - | - |
血漿テストステロン濃度は電磁界ばく露によって変化しなかった。
但し、精巣の組織病理学的及び組織形態学的分析では、ばく露群のサブセットに精巣の変性が見られた。変性プロセスの程度は個々のラットで異なり、電磁界に対する個々の感受性の違いを示していた。透過電子顕微鏡で観察された主な変化は、組織とクリステを失った電子密度が高いミトコンドリアであった。このデータは、精巣の変性は、生後21日目までばく露し、90日目に分析したラットと比較して、生後90日目までばく露したラットでより強いことを示した。
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