<目的>ラットを7-38週間にわたり50hz電界に慢性的に暴露し、その成長、血液や精巣リンパ節などへの影響を調べる。 <方法>合計280匹のラット(実験開始時10週令)を使用。ケージは24x26.5x30cmの大きさの物を使用し、1.5x2.2mの大きさの平行平板電極(間隔0.8m)で電界を発生させた。室内温度は22±2度、湿度は60±5%であった。照明は12時間サイクル(0800から1600hまで明期)である。電界の均一性は±2%であった。コロナ騒音やオゾンも検出されず、餌は任意に、水は電源Off時に与えた。検査は体重、屠殺後の肝臓、心臓を始めとした形態および組織的変化、RBC、WBC、Hb、VPRCの検査、血清中成分並びにテストステロンを始めとした各種ホルモンを調べた。結果はStudent's t-testで確認した。暴露群(8AM-4PM、5日/週)と疑似暴露群(表1)。実験のプロトコールは表1に示す。全部で4通りの試験を実施した。 <結果>体重変化は図2に、形態的変化は表2に示すが、差は見られていない。精巣の重量は表3に示す。差は見られないが、表4に示すように、異常は観察されない。血液に関しては、表5および図3に示す。提供の季節変動が見られる。血清に関して表6に示す。差はない。更にホルモンについては、表7と図4に示すが、差は見られていない。結果として、慢性的な長期暴露はラットに対して影響がないことが得られた。
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