この研究は、ラットを用いて、60 Hzの超低周波磁界(EMF)への子宮内および新生仔のばく露が、F1子孫において精子毒性および生殖機能障害を引き起こすか否かを調べた。年齢をマッチさせた妊娠Sprague-Dawleyラットに、妊娠6日目から授乳期の21日目まで、磁束密度0(擬似対照)、5、83.3、または500 μTの60 Hz EMFの連続的(21時間/日)ばく露を与えた。実験的に生成された磁界は、実験の全期間中、中断なくモニターされた。その結果、F1子孫の肛門性器間距離、包皮分離、精巣重量、精巣組織学、精子数、毎日の精子産生、精子運動性、精子形態および生殖能力に関して、ばく露群または擬似ばく露群において、ばく露関連の変化は見られなかった、と報告している。
周波数 | 60 Hz |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuous, 21 h/ day from day 6 of gestation to day 21 of lactation |
ばく露の発生源/構造 |
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チャンバの詳細 | polycarbonate cages were placed on racks consisting of three levels (ten rats on each level). The spatial variation of the magnetic field was under 3% within the animal testing area (1 m x 1 m x 1 m). |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
ばく露群または偽ばく露群のF1世代の仔ラットには、肛門性器間距離、包皮分離、精巣重量、精巣組織学、精子の数、毎日の精子産生、精子の運動性、精子の形態、生殖能力について、ばく露に関連した変化は認められなかった。
著者らは、最大500mTの60Hz超低周波電磁界への妊娠6日目から授乳21日目までのラットのばく露は、仔の精子毒性及び生殖能力において検出可能な変化を何ら生じなかった、と結論付けた。
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