研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[超低周波電磁界への子宮内及び新生児期のばく露後のF1雄ラットの精子形成及び生殖能力の評価] med./bio.

Evaluation of spermatogenesis and fertility in F1 male rats after in utero and neonatal exposure to extremely low frequency electromagnetic fields

掲載誌: Asian J Androl 2005; 7 (2): 189-194

この研究は、ラットを用いて、60 Hzの超低周波磁界EMF)への子宮内および新生仔のばく露が、F1子孫において精子毒性および生殖機能障害を引き起こすか否かを調べた。年齢をマッチさせた妊娠Sprague-Dawleyラットに、妊娠6日目から授乳期の21日目まで、磁束密度0(擬似対照)、5、83.3、または500 μTの60 Hz EMFの連続的(21時間/日)ばく露を与えた。実験的に生成された磁界は、実験の全期間中、中断なくモニターされた。その結果、F1子孫の肛門性器間距離、包皮分離精巣重量、精巣組織学精子数、毎日の精子産生、精子運動性精子形態および生殖能力に関して、ばく露群または擬似ばく露群において、ばく露関連の変化は見られなかった、と報告している。

研究目的(著者による)

60Hz超低周波電磁界への子宮内及び新生児期のばく露がF1世代の仔ラットにおいて精子毒性及び生殖機能障害を生じるかどうかを調べること。

詳細情報

妊娠したラットを60Hz超低周波電磁界妊娠6日目から授乳21日目まで連続的に(21時間/日)ばく露した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露時間: continuous, 21 h/ day from day 6 of gestation to day 21 of lactation

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 continuous, 21 h/ day from day 6 of gestation to day 21 of lactation
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • four square coils
チャンバの詳細 polycarbonate cages were placed on racks consisting of three levels (ten rats on each level). The spatial variation of the magnetic field was under 3% within the animal testing area (1 m x 1 m x 1 m).
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 500 mT unspecified 測定値 - -
磁束密度 83.3 mT unspecified 測定値 - -
磁束密度 5 mT unspecified 測定値 - -

Reference articles

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

ばく露群または偽ばく露群のF1世代の仔ラットには、肛門性器間距離、包皮分離精巣重量、精巣組織学精子の数、毎日の精子産生、精子運動性精子の形態、生殖能力について、ばく露に関連した変化は認められなかった。

著者らは、最大500mTの60Hz超低周波電磁界への妊娠6日目から授乳21日目までのラットばく露は、仔の精子毒性及び生殖能力において検出可能な変化を何ら生じなかった、と結論付けた。

研究の種別:

研究助成

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