この研究は、妊娠ならびに胎児の成長と発達に対する超低周波電磁界(ELF-EMF)の影響を調べたコホート研究である。高圧鉄塔およびケーブルからのELF-EMFへ妊娠中にばく露した妊婦222人と妊娠中にそのようなばく露がなかった妊婦158人について、妊娠期間、新生児の出生時の体重・身長・頭囲・性別・先天性奇形を調べた(本人への質問、測定、病院や保健センターの登録データによる)。その結果、妊娠期間、早産、新生児の出生時の体重・身長・頭囲・先天性奇形において両群に有意差は見られなかった、と報告している。
グループ | 説明 |
---|---|
集団 1 | 電力線の直下または25m以内の距離にある住居に住む女性:ばく露 |
参照集団 2 | ばく露された住居から2-3街区離れた場所に住む女性:非ばく露 |
タイプ | 値 |
---|---|
合計 | 380 |
ELF電界及び磁界ばく露グループには222人(平均磁界強度:0.3 ± 0.18 µT;平均電界強度:6.7 ± 5.5 kV)、非ばく露グループには158人(平均磁界強度:0.04 ± 0.004 µT;平均電界強度: 0.02 ± 0.008 kV)の妊婦がいた。
両グループで、早期陣痛、出生時体重、出生児身長、頭囲及び先天性奇形に有意差は認められなかった。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。