この研究は、妊娠中の母親の超低周波(ELF)磁界ばく露と胎児の成長との関連を調べた。妊娠第三期の妊婦128人に対し、EMDEX Lite磁界測定メータを24時間装着するよう依頼し、毎日のELF磁界ばく露を測定した。個人の24時間測定の時間加重平均値(TWA)、P50値及びP75値を用いてばく露を評価した。測定値の中央値を高ばく露と低ばく露のカットオフ値とした。胎児の成長の指標として、新生児の出生時体重、上腕三頭筋、腹部及び背中の皮下脂肪の厚さ、ならびに頭囲、上腕周囲、腹囲を、生後24時間以内に測定した。潜在的交絡因子について調整後、一般化線形モデルを用いて、母親のELF磁界ばく露と胎児の成長の指標との関連を調べた。その結果、3つのばく露尺度の全てについて、高ばく露の母親から生まれた女児は、低ばく露の母親の女児と比較して、出生時体重が低く、上腕三頭筋、腹部及び背中の皮下脂肪が薄く、頭囲、上腕の周囲、胴囲が小さかった。出生児体重及びその他のほとんどの成長に関する測定値についての差は統計的に有意であった(p<0.05)。男児では、背中の皮下脂肪の厚さ以外の測定値には、親の高ばく露と低ばく露で有意差はなかった、と著者らは報告している。
グループ | 説明 |
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参照集団 1 | time-weighted average: < 0.063 µT |
集団 2 | time-weighted average: > 0.063 µT |
参照集団 3 | Median: < 0.038 µT |
集団 4 | Median: > 0.038 µT |
参照集団 5 | 75th percentile: < 0.063 µT |
集団 6 | 75th percentile: > 0.063 µT |
タイプ | 値 |
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連絡担当者 | 250 |
参加者 | 140 |
評価可能 | 128 |
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