静的磁界(SMFs)および超低周波電磁界(ELF-EMF)が生物学的影響を引き起こすか否かという問題は特別な関心を引いている。我々は、これらの界に、30日間、連続的に全体ばく露することが、マウスの肝臓や血液のいくつかのパラメーターに与える効果を調査した。2つのばく露システムが設計された。第1のものが勾配SMFを産み出したのに対し、第2のものは一律の50Hz ELF-EMFを生み出した。結果は、マウスがどちらかの界にばく露されたときも、漸次の体重減少を示した。これに連動して、ブドウ糖値、総タンパク量、血清中のアルカリホスファターゼ活性レベルも顕著な下降を示した(p<0.05)。乳酸脱水素酵素活性の顕著な増加が血清および肝臓で示され、それに、肝臓γグルタミルトランスフェラーゼ活性の顕著な上昇が伴った。肝臓におけるグルタチオン-S-トランスフェラーゼ活性および脂質過酸化レベルは、肝臓グルタチオン成分の顕著な下降が記録されている間に、顕著に増加した。単核白血球、血小板、末梢リンパ球、さらに、脾臓のTおよびB白血球の総レベルが、SMFおよびELF-EMFばく露グループで観察された。顆粒球パーセンテージが顕著に増加していた。以上の結果が指し示すところは、SMFあるいはELF-EMFへのばく露と、酸化還元バランスを圧迫し生理学的障害を引き起こすことを通じての酸化ストレスとの間には、関係があるということである。
for further information on the LF-exposure setup see: Kowalczuk, C.I., Sienkiewicz, Z.J., Saunders, R.D. "Biological Effects of Exposure to Non-ionizing Electromagnetic fields and Radiation. I. static Electric and Magnetic Fields (NRPB-R238) Natl. Radiat. Protec. Board, Chilton, UK, 1991
周波数 |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuous for 30 days |
ばく露の発生源/構造 |
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ばく露装置の詳細 | mice in a Perpex cage with a large magnet on two opposite sides, a small magnet the other two opposite sides and a medium magnet on the floor to build the gradient field |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 2.9 µT | maximum | 測定値 | - | - 2.9 - +2.9 µT |
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuous for 30 days |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | two Helmholtz coils each with a diameter of 40 cm and 200 turns on a wooden support frame, 20 cm apart; cage between the coils |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 1.4 mT | effective value | 測定値および計算値 | - | +/- 0.1 mT |
データは、動物をどちらかの電磁界にばく露した場合の緩やかな体重減少を示した。これは血清中のグルコースのレベル、総タンパク質、アルカリホスファターゼの酵素活性の有意な低下を伴った。血清及び肝臓での乳酸デヒドロゲナーゼの酵素活性の有意な上昇、ならびに肝臓でのガンマ‐グルタミルトランスフェラーゼの酵素活性の有意な上昇が認められた。肝臓でのグルタチオンS-トランスフェラーゼの酵素活性及び脂質過酸化のレベルは有意に上昇し、肝臓のグルタチオン量には有意な低下が記録された。
どちらのばく露群にも、単球、血小板、末梢リンパ球の数、ならびに脾臓のT細胞及びBリンパ球の合計レベルの有意な低下が認められた。顆粒球の割合は有意に高かった。
この知見は、静磁界または超低周波電磁界へのばく露と酸化ストレスには、生理学的な乱れにつながる酸化還元バランス攪乱を通じた関連があることを示している。
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