この研究は、50 Hz超低周波磁界(ELF-MF)と異数性誘発剤ビンブラスチン(VBL)の組み合わせ処置が、ヒトリンパ球培養に及ぼす影響を、インビトロ細胞質分裂阻止小核アッセイ法で調べた。18人から単離されたリンパ球培養物を用いた。18人の試料を3群に分け、各群は、各人の複製培養物4つを1組にしたもの6組から成った。全インキュベーション(72時間)中、各群はそれぞれ、50 Hz ELF-MFのバックグラウンドレベル、80 μT、800 μTのばく露を受けた。その一方、培養開始から24時間後、2つのELF-MF群の各組の4つの培養物にはそれぞれ、0、5、10、15 ng / mlのVBLが添加された。すべての培養物は、小核の存在、核分裂指数(NDI)、およびアポトーシスについてスコア化された。その結果、予想どおり、VBL濃度の増加は小核およびアポトーシスの頻度増加およびNDIの減少をもたらした;VBLの存在下では、ELF-MFばく露群では、バックグラウンド群に比べ、小核およびアポトーシスの頻度が全体として増加する傾向が見られた; VBLの非存在下では、小核誘導またはアポトーシス頻度に対するELF-MFの有意な効果は観察されなかったが、NDIに関しては、800 μT群で、他の2つの群に比べ、有意に高かった; NDIに対するELF-MFとVBLの相互作用が観察された、と報告している。
ビンブラスチン濃度の上昇は、小核及びアポトーシス頻度の上昇、ならびに核分裂指数の低下を生じた。
超低周波磁界単独では小核頻度またはアポトーシスへの統計的に有意な影響は認められなかったが、800µT群では対照群と比較して、核分裂指数は有意に高く、超低周波磁界が細胞増殖に及ぼす影響を示唆した。
共ばく露細胞には小核誘導またはアポトーシス頻度への統計的に有意な影響は認められなかったが、超低周波磁界単独ばく露細胞と比較して、核分裂指数の有意な低下が認められた。
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