60Hzで1.0, 1.5, と2.0mTの磁束密度の磁界でヒトの末梢血液を72時間培養させると、リンパ球の刺激の増加が示されたが、SCE頻度への影響はなかった。マイトマイシンCと組み合わせた磁界の細胞毒性の可能性も分析した。細胞動態と分裂速度で見ると、磁界処理とマイトマイシンCでの処理で反対の効果が見られた。一方、共同ばく露状況ではSCE頻度のばらつきはなかった。
健康な非喫煙者の23歳の男性から、3つの末梢血サンプルを得た。各実験を3回実施した。細胞培養基を異なる磁束密度でばく露(1、1.5、2mT)、共ばく露(2mT+マイトマイシンC)、マイトマイシンCで単独処理(陽性対照)、及び非ばく露(陰性対照)した。
the following four experiments were carried out: i) exposure to 1.0 mT magnetic field ii) exposure to 1.5 mT magnetic field iii) exposure to 2.0 mT magnetic field iv) ii) exposure to 2.0 mT magnetic field plus Mitomycin-C
いずれのばく露群にも、姉妹染色分体交換に統計的有意差は認められなかった。
全てのばく露群で細胞増殖が増加した。共ばく露群では、マイトマイシンC単独処理群よりも高い増殖指数が認められた。
全てのばく露群で、より高い有糸分裂指数が認められた。共ばく露群では、マイトマイシンC単独処理群より高いが、陰性対照より低い有糸分裂指数が認められた。
このデータは、磁界がヒトリンパ球の細胞増殖を改変し、マイトマイシンCの細胞増殖阻害を低減するかも知れないことを示唆するものである。
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