研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[50 Hzの正弦波磁界にばく露されたヒトリンパ球の小核頻度と細胞増殖] med./bio.

Micronucleus frequency and cell proliferation in human lymphocytes exposed to 50 Hz sinusoidal magnetic fields

掲載誌: Health Phys 1999; 76 (3): 244-250

この研究は、インビトロ培養され、かつ異なる強度(1.0、0.75、0.5、0.25および0.05 mT rms)の50Hz正弦波磁界の72時間ばく露を受けたヒト末梢血リンパ球における小核誘導および細胞増殖を調べた。試料は、26歳から54歳までの42人の健康なドナーから得た。その結果、細胞質分裂阻害小核アッセイ法での評価では、試験された磁界ばく露遺伝毒性影響は見出されなかった;サイトカイン阻害ブロック増殖指数での評価では、細胞増殖は、わずかに磁界ばく露の影響を受けた、と報告している。

研究目的(著者による)

50Hz正弦波磁界がヒトリンパ球における小核誘導細胞増殖に及ぼす影響を調査すること。

詳細情報

26-54歳の健康なドナー42人の血液サンプルから末梢リンパ球を採取した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: 72 h

General information

blood samples were divided into five groups and treated with: a) 0.05 mT b) 0.25 mT c) 0.5 mT d) 0.75 mT e) 1.0 mT or sham exposed

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 72 h
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 H.-coil pair, 21cm diameter, 80 turns (double wrapped) of 2 mm copper wire; coils horizontally in incubator; Plexiglas layer in middle of coil structure hosted samples
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 0.05 mT effective value 測定値 - -
磁束密度 0.25 mT effective value 測定値 - -
磁束密度 0.5 mT effective value 測定値 - -
磁束密度 0.75 mT effective value 測定値 - -
磁束密度 1 mT effective value 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

自然発生の小核誘導における統計的有意差は認められなかった。
増殖指数に僅かな変化が認められた:1mTの磁束密度では細胞増殖が増加し、0.05mTでは減少した。この影響は小さかったが、統計的に有意であった。

研究の種別:

研究助成

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