この研究は、ヘルムホルツコイルシステムで生成された50Hzおよび1mTの水平磁界(hMF)にばく露したヒト羊水(AFC)細胞での変化を調べた。その結果、hMFばく露は、細胞増殖に影響を及ぼさなかったが、小核頻度(MN)を有意に増加させた。次に、アスベスト繊維の遺伝毒性にhMFばく露が相加的または相乗的に影響するか否かを調べるために、アスベスト(1μg/ cm2)処理の前または後にhMFばく露を与えたAFC細胞でMN誘導を調べた。結果として、MN誘導に対する相乗的効果も相加的効果も観察されなかった、と報告している。
実験を6回反復した。1µg/cm2のクロシドライトアスベスト繊維で細胞を処理した。以下の処理を実施した:1) 24時間の磁界ばく露後に48時間の共ばく露(磁界+アスベスト);2) 48時間の磁界ばく露後に24時間の共ばく露;3) 72時間の共ばく露;4) 24時間のアスベストばく露後に48時間の共ばく露。加えて、24、48、72時間の磁界またはアスベストへの単独ばく露を実施した。
cells were treated in the following groups: i) no exposure ii) only EMF exposure iii) only exposure to crocidolite asbestos fibres iv) 24 h EMF exposure + 48 h exposure to crocidolite asbestos fibres and EMF v) 48 h EMF exposure + 24 h exposure to crocidolite asbestos fibres and EMF vi) 72 h exposure to crocidolite asbestos fibres and EMF vii) 24 h exposure to crocidolite asbestos fibres + 48 h exposure to crocidolite asbestos fibres and EMF
周波数 | 50 Hz |
---|---|
タイプ |
|
ばく露時間 | continuous for 24 h, 48 h or 72 h |
Additional information | horizontal |
ばく露の発生源/構造 | |
---|---|
ばく露装置の詳細 | pair of Helmholtz coils with a diameter of 400 mm and 154 turns of magnetic wire each, 200 mm apart; culture plates in the center of the coil system |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
磁束密度 | 1 mT | - | 測定値 | - | +/- 0.01 mT |
電磁界ばく露群と非ばく露群の細胞の成長曲線には統計的有意差は認められなかったが、アスベストばく露後の細胞の数は連続的に減少し、6日後には生存細胞は全く認められなかった。
電磁界またはアスベストへの単独ばく露は、小核誘導を増加させ、48時間のばく露後に最大に達した。共ばく露は小核誘導を変化させなかった。
データは、水平に印加した磁界へのばく露とアスベスト繊維での処理は遺伝毒性能力を有するが、相乗効果はないことを示している。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。