この研究は、インビトロおよびインビボ実験で、50 Hzの超低周波電磁界(ELF EMF)がウサギ精子の運動性および人工授精処置後の受精率に与える影響を分析した。雄のウサギ(n=15)それぞれから精液を同じ日に2回採取した。これらをプールした精液サンプルを希釈して、4群に分けた:1) 対照群、2) 54.5 mTばく露群、3) 40.29 mTばく露群、4) 21.33 mTばく露群。ばく露時間はいずれのばく露群も20分間であった。ばく露終了後に、精子の運動能力を測定した。またばく露直後の4群それぞれの精子サンプルをホルモン刺激した雌ウサギ(n = 140)に人工授精し、受精率を調べた。その結果、精子運動率において対照群(75.6 %)との有意差が見られたのは、54.5 mT群(93.8 %)、40.29 mT群(92.7 %)であった;曲線速度においては、対照群(112.02 μm / s)と21.33 mT群(122.38 μm / s)の間に有意差があった;人工授精の受精率は、54.5 mT群で45.7 %、40.29 mT群で54.3 %、21.33 mT群で74.3%、対照群で51.4%であった、と報告している。
雄のウサギ(n=15)あたり精液を同じ日に2回採取し、これをプールし、希釈して、4つのばく露群に分けた:1) 対照群、2) 54.5mTばく露、3) 40.29mTばく露、4) 21.33mTばく露。その後(ばく露後)、合計140匹の雌に対して新鮮な精子で受精させた。
このデータは、対照群(75.6%)とばく露群(ばく露群1(93.8%)、ばく露群2(92.7%)の精子の運動性に有意差を示している。ばく露群1の精液サンプルで受精させたウサギの受精率は45.7%、ばく露群2では54.3%、ばく露群3では74.3%、対照群では51.4%であった。著者らは、50Hz超低周波電磁界はウサギの精子の運動性及び受精率を変化させる、と結論付けている。
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