この研究は、50 Hz磁界ばく露を受けた後、プレインキュベートされた白色レグホンニワトリの胚の肝臓に、組織病理学的および超微細構造的変化が生じるか否かを調べた。いくつかの先行研究を参考にして、最も効果が高いと考えられた磁束密度(1.33、2.66、5.52、および7.32 mT)で実験を行った。150個の健康で新鮮な有精卵(55 - 65 グラム)を、4つのばく露群(各n = 30)、対照群(n = 60)、および擬似ばく露群(n = 50)の 6群に分けた。各ばく露群は上記の4つのうちの一つの磁束密度でのばく露を、インキュベーションの24時間前に受けた。その後、対照群、擬似ばく露群、および4つのばく露群は、孵卵器(38±0.5 ℃、湿度60 %)で17日間インキュベートされた。この期間の終わりに各群の肝臓の検査試料を調製し、光および透過型電子顕微鏡(TEMおよびSEM)検査を行った。その結果、ばく露群では以下のような影響が見られた;形態学的観察では、外脳症、非対称の顔、交差したくちばし、短い上くちばし、変形した後肢、胃骨格症、無眼球症、および小眼球症が見られた;H&Eおよびレチクリン染色を用いたTEMSおよびSEM検査では、肝細胞に、線維性バンド、重度の脂肪肝炎、空胞化、腫れおよび非常に電子密度の高いミトコンドリア、ミトコンドリア膜のクリステの変化等々の変化が見られた、と報告している。
受精卵150個(55-65g)を6群に分けた:ばく露群(1-4、n=30)、対照群(n=60)、偽ばく露群(n=50)。実験的ばく露群は4つの異なる磁束密度(1.33、2.66、5.52、7.32mT)にばく露した。ばく露または偽ばく露後、卵を17日間インキュベートした。
EMF-Portal注記:本論文では、残り10個のニワトリ胚がどのグループに属すのか述べられていない(あるいは、ばく露群が40個だったのか?!)
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuous for 24 hr |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | 42 cm long cylindrical coil with an inner diameter of 9.6 cm, an outer diameter of 11.5 cm and 980 turns of 2.5 mm enameled copper wire |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
ばく露群の形態学的観察では、無脳症、非対称の顔面、くちばしの交差、短い上くちばし、四肢の変形、胃壁破裂、無眼球症、小眼球症が示された。
肝臓の顕微鏡検査では、電磁界ばく露は幹細胞に各種の変化を多数生じることが示された(例:重度の脂肪性肝炎、空胞変性、ミトコンドリアの変化、核の変化、肝細胞の変性、異常な脂質蓄積)。
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