この研究は、孵卵前に白色レグホンニワトリの受精卵に50Hz正弦波磁界への24時間ばく露を行った後に14日間孵卵器でインキュベートして、14日齢のニワトリ胚で発生への影響を調べた。300個の健康で新鮮な受精卵(55 - 65グラム)を、3つのばく露群(各n = 50:ばく露レベルはそれぞれ1.33、2.66および7.32 mT)、対照群(n = 75)、および擬似ばく露群(n = 75)に分けた。ばく露、擬似ばく露、対照それぞれの処理が終了後、すべての卵は、14日間インキュベートされた。14日齢のニワトリ胚から摘出した脳組織を適切に調整して、H&E染色し、TUNELアッセイで組織病理学およびアポトーシスプロセスを検査したほか、走査型電子顕微鏡による観察を行った。その結果、ばく露群のニワトリ胚の脳組織では、アポトーシス細胞の数が増加し、組織の変性が見られたことから、電磁界による毒性影響が示唆された、と報告している。
受精卵300個を3つのばく露群(各n=50)、対照群(n=75)及び偽ばく露群(n=75)に分けた。ばく露群の卵を3つの異なる強度でばく露した。(インキュベート後に)14日齢のニワトリ胚を殻から摘出し、脳を調査した。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 24 h before incubation |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | 42 cm long cylindrical coil with an inner diameter of 9.6 cm, an outer diameter of 11.5 cm and 980 turns of 2.5 mm diameter enameled copper wire; magnetic flux parallel to the long axis of the eggs; coil chamber ventilated |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
この結果は、磁界にはニワトリ胚の脳細胞に対し、ばく露したニワトリ胚のアポトーシス細胞の数の増加及び脳組織の変性による有害な影響があることを示した:ばく露した胚は、早期死亡及び重度の出血を示した。全てのばく露群で胃壁破裂が極めて一般的であった。ヘマトキシリン-エオシン染色では、ばく露した胚の脳の重度の変化が明らかになった(例:脳内のニューロン及び神経膠細胞の異常な分布、炎症細胞の数の増加、血管破裂、損傷した赤血球細胞)。走査電子顕微鏡では、脳組織に侵襲した炎症細胞の存在を示した。
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