研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[磁束密度1.33-7.32mTの50Hz電磁界ばく露後のプレインキュベートした鶏卵の発育] med./bio.

Development of preincubated chicken eggs following exposure to 50 Hz electromagnetic fields with 1.33-7.32 mT flux densities

掲載誌: Indian J Exp Biol 2004; 42 (9): 858-865

この研究は、健康で新鮮な受精した白色レグホーンニワトリ卵(55〜65 g)に、超低周波(50 Hz磁界(ELF-MFばく露時間24時間、磁束密度1.33〜7.32 mT)のばく露を与え、ニワトリ胚の発達への影響を調べた。その結果、ばく露群において異常率の増加は見られなかったが、そのことが有意であったのは磁束密度4.19、5.32および5.86、6.65 mTのばく露に限られた;アリザリンレッドSおよびアルシアンブルー8GX染色により、肋骨過剰、肋骨および椎骨の欠損、無尿および異常なくちばしなどが一部の胚で見られた; 9日間の孵卵後の卵の重量には、対照群擬似ばく露群、ばく露群の間に有意差はなかった;胚の重量は、対照群および擬似ばく露群と比較して、4.39および5.52 mTばく露群で有意に低下したなど、影響には磁束密度のウインドウ効果が見られた、と報告している。

研究目的(著者による)

307個の健康な、生みたての受精したwhite leghorm鶏卵(55-65g)に対する超低周波磁界の影響を調べること。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 24 h
  • 磁束密度: 7.32 mT maximum (6.90 mT, 6.65 mT, 5.86 mT, 5.52 mT, 5.32 mT, 4.39 mT, 4.14 mT, 3.39 mT, 2.93 mT, 2.76 mT, 2.66 mT, 1.46 mT, 1.38 mT and 1.33 mT)
  • 磁束密度: 7.32 mT maximum (6.90 mT, 6.65 mT, 5.86 mT, 5.52 mT, 5.32 mT, 4.39 mT, 4.14 mT, 3.39 mT, 2.93 mT, 2.76 mT, 2.66 mT, 1.46 mT, 1.38 mT and 1.33 mT)

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • unspecified
ばく露時間 continuous for 24 h
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • cylindrical coil 42 cm long, 9.6 cm inside and 11.5 cm outside diameter, respectively
チャンバの詳細 The coil was placed in an east west direction, inside the incubator.
ばく露装置の詳細 In each experiment, 5 eggs were placed inside the coil with their long axis parallel to the embryo`s long axis and perpendicular to the egg`s long axis. Sham exposure group was placed inside the coil but in the absense of MF. Control group was placed outside the coil.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 7.32 mT maximum 計算値 - 6.90 mT, 6.65 mT, 5.86 mT, 5.52 mT, 5.32 mT, 4.39 mT, 4.14 mT, 3.39 mT, 2.93 mT, 2.76 mT, 2.66 mT, 1.46 mT, 1.38 mT and 1.33 mT
磁束密度 7.32 mT maximum 計算値 - 6.90 mT, 6.65 mT, 5.86 mT, 5.52 mT, 5.32 mT, 4.39 mT, 4.14 mT, 3.39 mT, 2.93 mT, 2.76 mT, 2.66 mT, 1.46 mT, 1.38 mT and 1.33 mT

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

対照の胚と比較して、4.19、5.32、5.86、及び6.65mTの磁束密度でのばく露後に、異常な胚の割合に有意差が認められた。骨格調査では、余分な肋骨、肋骨及び脊椎の欠陥、くちばしの異常を示す胚が幾つかあった。
9日間のインキュベート後、対照、偽ばく露群及びばく露群の卵の重量には有意差はなかった。頭臀長、及びくちばし-後頭骨長への影響はなかった。対照及び偽ばく露群の胚と比較して、4.39及び5.52mTばく露後に、胚の重量の有意な低下が認められた。

研究の種別:

研究助成

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