この研究は、孵卵前に白色レグホンニワトリの受精卵に50Hz正弦波磁界への24時間ばく露を行った後に、異なる期間のインキュベートを行い、それぞれの日齢のニワトリ胚の肝臓における組織病理学、アポトーシス、およびc-Fosおよびベータカテニン遺伝子発現への影響を調べた。300個の健康で新鮮な受精卵を、対照群(n = 70)、擬似ばく露群(n = 70)、および4つのばく露群(ばく露レベルはすべて7.32 mT、ばく露後のインキュベーション期間はそれぞれ、13、14、15、および19日間:各n = 40)に分けた。ばく露、擬似ばく露、対照の処理が終了後、すべての卵はそれぞれ13、14、15、または19日間インキュベートされた。13 - 15日齢および19日齢のニワトリ胚から摘出した肝臓組織を適切に調整して、H&E染色し、TUNELアッセイで組織病理学的検査およびアポトーシス検査したほか、RT-PCRを用いてc-Fosおよびベータ-カテニンの発現を調べた。その結果、ばく露群のニワトリ胚の全身と肝臓全体に広範囲の出血が見られ、対照群および擬似ばく露群に比べ、リンパ組織の増加、実質組織の損傷、肝細胞板間の類洞の変性、細胞質の小胞増加、アポトーシス細胞の数の増加、およびc-Fosおよびベータカテニン遺伝子の発現レベルの低下が示された、と報告している。
受精卵300個を4つのばく露群(各n=40、13、14、15、19日間インキュベート)、対照群(n=70)、偽ばく露群(n=70)に分けた。(インキュベート後に)13-15及び19日齢のニワトリ胚を殻から摘出し、肝臓を調査した。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
50 Hz
ばく露時間:
continuous for 24 h before incubation
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周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 24 h before incubation |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | 42 cm long cylindrical coil with an inner diameter of 9.6 cm, an outer diameter of 11.5 cm and 980 turns of 2.5 mm diameter enameled copper wire; magnetic flux parallel to the long axis of the embryo's body; coil chamber ventilated |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 7.32 mT | - | - | - | - |
このデータは、対照群及び偽ばく露群と比較して、全てのばく露群の全てのニワトリ胚の身体及び肝臓での大規模な出血、より多くのリンパ系組織、実質組織の攪乱、洞様毛細血管の変性、アポトーシス細胞の数の増加、ならびに肝臓での c-fos 及び beta-cateninの遺伝子発現の減少を示した。
著者らは、磁界ばく露は13、14、15及び19日齢のニワトリ胚の肝臓に対し、組織病理学的変化によって示されるような劇的な影響を及ぼす、と結論付けている。
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