【目的】イン・ビトロの肢芽の発育に対する電磁界(EMF)の効果を調べるため、器官培養システムが適用された。【素材と方法】切断されたマウス肢芽のグループが3つに分けられた。実験(E)グループは、EMF (50Hz / 13.1 mT、2時間)を受けた。偽(Sh)グループは、EMF 処置を受けなかった。最後は対照(C)グループであった。EおよびShグループの肢芽(グループごとに、n=20)は、発生11.5日目のマウス胚から切断され、イーグル最小必須培地(イーグル MEM)で培養され、15%ヒト胚臍帯血清が加えられ、2日間置かれた。一方、Cグループ(n=20)の肢芽は、発生の13.5日目に切除されてきた。すべての標本はブアン固定液に固定され、パラフィンの中に埋め込まれ、連続的に刻まれ(5μm厚)、ヘマトキシリンとエオシンに染められた。肢芽計測は、目盛りつきグラチクルを使って行われた。【結果】形態学的、組織学的検査は、実験グループの肢芽に、偽および対照グループと比べて、顕著な変化を見せた。前肢芽、後肢芽ともに、その成長率は、近位-遠位(P-D)および前部-後部(A-P)軸に沿って顕著に増大していた。軟骨細胞数、および間葉細胞と赤血球の有糸分裂像は、偽および対照グループと比べ、顕著に増加していた。間葉細胞数の顕著な減少も見られ、一方、変性細胞数の数においては3つのグループ間に顕著な差は観測されなかった。【結論】これらの結果は、EMFが、ここに適用された条件下で、肢芽発育を進展させる効果を持ち、増殖と分化はイン・ビトロにおいて刺激を受けている可能性のあることを示唆している。
ばく露 | パラメータ |
---|---|
ばく露1:
50 Hz
ばく露時間:
continuous for 2 h
|
|
周波数 | 50 Hz |
---|---|
タイプ |
|
波形 |
|
ばく露時間 | continuous for 2 h |
ばく露の発生源/構造 | |
---|---|
ばく露装置の詳細 | The culture dishes were placed inside a plastic basket which was placed inside the coil mounted vertically in the incubator. The coils were turned off during the sham exposure. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
磁束密度 | 13.1 mT | unspecified | 測定値 | - | - |
(近位-遠位軸及び前後軸での)前肢芽及び後肢芽における成長率は、ばく露した肢芽で有意に上昇した。偽ばく露群及び対照群と比較して、軟骨細胞数、ならびに間葉細胞及び赤血球細胞の有糸分裂像は有意に増加した。間葉細胞数の有意な減少も認められたが、3群間で縮退細胞数に有意差は認められなかった。
これらの結果は、本研究で適用した条件下では、電磁界は肢芽の発達に漸進的に影響し、イン・ビトロで増殖及び細胞分化の両方が刺激され得ることを示唆している。著者らは、細胞増殖の増加及び軟骨形成細胞の再生に有益かも知れない、電磁界の軟骨形成ポテンシャルを示唆している。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。