この研究は、2つの目的をもつ。一つは、鋸歯状波20kHz磁界ばく露を受けたマウスでの吸収胚(胎児喪失)増加を報告した研究知見の再現、もう一つは、50Hz正弦波磁界の影響可能性を研究することである。そのため、妊娠したマウスに、妊娠0日目から18日目まで、24時間/日、それぞれの磁界ばく露を与えた。垂直磁界の磁束密度は、20 kHzの場合、15 μT(ピーク- ピーク)であり、50 Hzの場合、13または130 μT(二乗平均平方根)であった。 CBA/S、その近系であるCBA/Caの2つの系統の動物を使用した。その結果、CBA / Caマウスでは、磁界は吸収胚発生率に影響しなかった;CBA / Sでは、対照群に比べばく露群で吸収胚発生率が高くなったが、この増加は、影響なし仮説とも、再現しようとした先行研究の結果とも有意には差がなかった;動物の系統は、生体電磁気学研究において重要な変数であることが示された、と報告している。
本研究の狙いは、50Hz正弦波磁界がマウスの胚の再吸収または胎児消失の増加に及ぼす可能性のある影響を調査することと、20kHz鋸歯状磁界を用いてFrölenによる先行研究(publication 2782)の結果の再現を試みることであった。
ばく露 | パラメータ |
---|---|
ばく露1:
20 kHz
Modulation type:
pulsed
ばく露時間:
continuous for 8 days, 24 hrs/day
|
|
ばく露2:
50 Hz
ばく露時間:
continuous for 8 days, 24 hrs/day
|
|
ばく露3:
50 Hz
ばく露時間:
continuous for 8 days, 24 hrs/day
|
|
Fairly well-described setup intended to replicate that of earlier studies. In experiment 6, only 13,5 µT were used on about half of the animals.
周波数 | 20 kHz |
---|---|
タイプ |
|
波形 |
|
ばく露時間 | continuous for 8 days, 24 hrs/day |
Modulation type | pulsed |
---|---|
Rise time | 45 s |
Fall time | 5 s |
ばく露の発生源/構造 |
|
---|---|
ばく露装置の詳細 | 4 Cages, 6 animals per cage were placed on the wooden rack. Control animals were placed at least 3.5 m away from the active exposure systems but were placed in the same set-up except that the magnetic field was less than 0.1 µT. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
磁束密度 | 15 µT | peak | 測定値 | - | - |
周波数 | 50 Hz |
---|---|
タイプ |
|
波形 |
|
ばく露時間 | continuous for 8 days, 24 hrs/day |
ばく露の発生源/構造 |
|
---|
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
磁束密度 | 13 µT | effective value | 測定値 | - | corresponding magnetic field strength was 10 A/m. |
周波数 | 50 Hz |
---|---|
タイプ |
|
波形 |
|
ばく露時間 | continuous for 8 days, 24 hrs/day |
ばく露の発生源/構造 |
|
---|
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
磁束密度 | 130 µT | effective value | 測定値 | - | corresponding magnetic field strength was 100 A/m. |
CBA/Caマウスにおける再吸収率は、異なる磁界へのばく露(50Hz/13µT、50Hz/130µT、または20 kHz)によって影響されなかった。
20kHz磁界にばく露されたCBA/sマウスにおける再吸収率は、Frölenの研究と比較して上昇した。ゆえに、生体電磁気学研究では動物の系統が決定的な変数であることが示された。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。