この研究は、ヒトの精子に対する超低周波電磁界(ELF-EMF)の影響を調べた。その結果、振幅5 mT、周波数50 Hzの方形波のELF-EMFへのばく露を受けた精子では、運動性および他の運動に関するパラメータの値の有意な増加が観察された;対照的に、5 mTの正弦波(50 Hz)および2.5 mTの方形波(50 Hz)へのばく露は、精子の運動性に有意な影響を与えなかった;ELF-EMF(50 Hz; 5 mT)への最初の3時間のばく露中に誘導された影響は、ばく露終了後21時間持続した;これらの知見は、ELF-EMFばく露が精子の運動性を改善できること、およびこの効果は磁界特性に依存することを示している、と報告している。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 3 h |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | solenoid 200 mm long with a diameter of 160 mm and 511 turns; samples placed in the center of the solenoid |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 3 h |
ばく露の発生源/構造 |
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Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 5 mT | - | 測定値 | - | - |
精子を矩形波(5mT)にばく露した場合、精子の運動性に有意な増加が認められた。この影響は照射終了の21時間後まで持続した。対照的に、5mTの正弦波、及び2.5mTの矩形波ばく露は、精子の運動性に有意な影響を何ら生じなかった。
これらのデータは、超低周波電磁界ばく露は精子の運動性を改善し得ること、及び、この影響は波形及び印加した磁界の両方に依存すること、を示している。
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