この研究は、170 kV高圧送電線から生じる電磁界(EMF)が成獣の雌ラットに与える影響を調べた。影響評価項目は、ホルモン状態、プロゲステロンおよび17-ベータエストラジオールレベル、子宮と卵巣の形態、および生化学的パラメータである。ラットは3つのばく露群(n = 21)と対照群(n = 7)に割り当てられた。ばく露群は、電力線まで垂直距離7.5mの木製の納屋に収容された。3つのばく露群はそれぞれ、1、2、および3か月間、電磁界(ELF-EMF)(48.21±1.58 mG)への連続的ばく露を受けた(1日24時間)。対照群は実験室条件に置かれた(0.48±0.05 mG)。その結果、170 kV高圧送電線からの電磁界(EMF)ばく露の場合、3か月のばく露群で血漿カタラーゼ活性の有意な減少が生じたが、プロゲステロンレベル、17-ベータエストラジオールレベル、または子宮の形態と重量には影響を与えなかった、と報告している。
プロゲステロン、17-ベータ-エストラジオールのレベル、または子宮及び卵巣の形態及び重量に対するばく露の影響は見られなかった。
カタラーゼ酵素活性にばく露期間に依存した有意な低下が見られた。カタラーゼ酵素活性の最大の低下は3か月間ばく露群に認められた。グルタチオン及びマロンジアルデヒドについては、有意差は見られなかった。
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