この研究は、ラットの精巣組織における生理病理学的または形態学的変化に対する電界の長期的な影響を、レスベラトール(RES)が低減するかも知れないと仮定して調査を行った。雄のWistarアルビノラット32匹を、対照群、電界ばく露群、電界ばく露+RES投与群、RES投与群(各8匹)に無作為に割付けた。マロンジアルデヒド(MDA)、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)及び組織病理学的パラメータを精巣組織で評価した。精巣上体の精子の数、運動性及びDNA損傷を調べた。総テストステロン、卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、エストラジオールおよび成長ホルモンのレベルを血漿サンプルで評価した。その結果、電界はMDAレベル、体重及びDNA損傷の統計的に有意な増加を生じた。精子の数および運動性の有意な低下が認められた。精巣の組織病理学的検査では、間質組織での浮腫及び血管鬱血を伴う輸精管上皮での生殖細胞の減少が認められた。免疫組織学的検査では、アポトーシス細胞の数の増加が認められた。電界+RES群では、生化学、組織病理学及び免疫組織化学的知見が部分的に改善された。これらの知見は、電界はラットの精巣を損傷し得ること、RESがその損傷を改善し得ることを示している、と著者らは結論付けている。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
50 Hz
ばく露時間:
continuously for 23 hours/day for 30 days
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周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuously for 23 hours/day for 30 days |
ばく露装置の詳細 | exposure system was built with parallel plates (2-mm-thick stainless chromium–nickel plate) with rounded edges to ensure field homogeneity; plates were placed at a distance of 65 cm across each other; animal cages were made of plastic not to disturb the electric field; cages were placed upright on a wooden base and in a parallel position; a cable was connected from the centre of the plate through the outer corner areas of the cage |
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測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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電界強度 | 10 kV/m | - | 測定値および計算値 | - | - |
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