この研究は、雄アルビノラット30匹を用い、900MHz電磁波(EMR)ばく露の脳、腎臓、肝臓への影響を調べた。10匹ずつの3群に分けた;対照群、ばく露群(EMRばく露を1日1時間で60日間)、ばく露後観察群(EMRばく露を1日1時間で60日間行い、その後30日間ばく露なしで放置)。その結果、ばく露群では、脳、腎臓、肝臓組織のマロンジアルデヒドのレベル上昇、総抗酸化能レベル低下が起きた;ばく露群で見られた各指標の変化は、ばく露後観察群では元に戻っていた、と報告している。
周波数 | 900 MHz |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuous for 1 hour/day for 60 days |
Modulation type | CW |
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ばく露の発生源/構造 | |
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チャンバの詳細 | aluminum cage of 100 x 50 x 50 cm; the mesh of the upper lid allowed entrance of the oscillator's antenna and good ventilation during the exposure period |
ばく露装置の詳細 | 5 rats were placed in each cage; an oscillator with a dipole antenna emitted waves regularly in all directions with same strength |
ばく露群(第1グループ)の血清において、回復群(第2グループ)および対照群(第3グループ)に比べ、コルチコステロン、クレアチニンおよび尿素のレベル、およびアラニントランスアミナーゼ、アスパラギン酸アミノ基転移酵素の酵素活性が有意に上昇した。
ばく露群では、回復群および対照群に比べ、脳、肝臓、腎臓でのマロンジアルデヒド量が有意に増加し、総抗酸化能が有意に低下した。
回復群と対照群の間には何も有意差は見られなかった。
著者らは結論として、「ラットの900 MHz電磁界ばく露は、脳、肝臓、腎臓での酸化ストレスを誘導し、いくつかの血液パラメータを変化させる可能性がある。変化したパラメータは、ばく露無しの回復期中に正常化された可能性がある」、と述べている。
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