この研究は、磁界ばく露と急性リンパ芽球性白血病(ALL)での生存との関係を調べた。1996-2001年で51の小児がん研究グループセンターで治療を受けた小児を対象とし、治療を受けた1672名の小児で482名(29%)が参加し、412名の参加者から24時間の個人磁界ばく露を入手した。小児ALL症例の合計386名のうち、前駆B細胞ALLの361名を生存率(イベントフリー生存率(診断から最初の治療失敗、再発、二次性悪性腫瘍、または死亡までの時間)および全生存率)の解析に含めた。その結果、リスクグループと社会経済的状況を調整した後の小児のイベントフリー生存ハザード比(HR)は、0.1 μT未満と比較して0.3 μT以上で1.9(95%CI: 0.8-4.9)であったが、これは僅か19名中、4名の死亡で得られたものである。0.3 μT以上のばく露について認められたリスク上昇に対しては症例数が少ないという制限がある、と著者らは述べている。
急性リンパ芽球性白血病の子どもの磁界ばく露と生存率との関連を調査するため、米国においてコホート研究を実施した。
グループ | 説明 |
---|---|
集団 1 | 磁界ばく露:< 0.1 µT |
集団 2 | 磁界ばく露:0.1-0.19 µT |
集団 3 | 磁界ばく露:0.2-0.29 µT |
集団 4 | 磁界ばく露:≥ 0.3 µT |
タイプ | 値 |
---|---|
合計 | 1,672 |
適格者 | 482 |
参加者 | 471 |
評価可能 | 386 |
フォローアップ期間の中央値:5.07年
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