この研究では、細胞DNA中の8-ヒドロキシ-2'-デオキシグアノシン(8-OH-dG)の濃度に対する低強度磁界の影響可能性を評価するためのモデル組織としてヒト胎盤を用いた実験を行なった。出産直後の胎盤から摘出された胎盤分葉(絨毛叢)にインビトロ灌流しながら3時間の磁界(MF)ばく露を与えた。ばく露群は、MF A群(2 mT、50 Hz)、MF B群(5 mT、50 Hz)とし、擬似ばく露群をC群とした。細胞DNAを単離し、加水分解し、HPLCで分析した。天然のヌクレオシドは波長254 nmで、8-OH-dGは電気化学検出でモニタされた。その結果、C群、MF A群、MF B群の8-OH-dGの濃度は、それぞれ28.45±15.27、62.80±31.91、27.49±14.23 (単位はmicromol / mol dG)であった;群間に有意差はなかった、と報告している。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 3 h |
ばく露の発生源/構造 |
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ばく露装置の詳細 | electromagnet constructed by wounding a copper wire on a ferromagnetic core of 20 mm diameter; the magnetic field was uniformly distributed over the surface of 17.6 cm², ensuring exposure to the whole cotyledons |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
8-ヒドロキシ-2-デオキシグアノシンの含量に統計的有意差は認められなかった。
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