研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[ラットリンパ球のUVによるDNA損傷に対する電力周波数磁界へのイン・ビトロばく露の影響] med./bio.

Effects of in vitro exposure to power frequency magnetic fields on UV-induced DNA damage of rat lymphocytes

掲載誌: Bioelectromagnetics 2004; 25 (7): 560-562

この研究は、インビトロ紫外線(UVA)照射を受けたラットリンパ球に生じるDNAの酸化損傷に、50 Hz磁界MFばく露が影響を与えるか否かを調べた。全試料グループにUVA(150 J / m2)を5分間照射した。そのうちの一部のグループには、50 Hz MF(40 μT rms)ばく露を5または60分間与えた。DNA損傷のレベルは、アルカリコメットアッセイ、蛍光顕微鏡、および画像分析を用いて評価した。その結果、 MFへの1時間のばく露は、損傷DNAと一貫するすべてのパラメータに明らかな増加を引き起こした;これは、MFがDNA修復の酸化的または酵素的プロセス中に生成されるラジカルペアに影響を与えることを示唆する、と報告している。

研究目的(著者による)

ラットリンパ球におけるUV線によるDNA損傷に対する50/60Hz磁界電力周波数で生じるものと同様)の影響を調査すること。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: 60 min
ばく露2: 50 Hz
ばく露時間: 5 min

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 60 min
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 2 ml of suspensions of lymphocytes were placed on open petri dishes (3.5 cm in diameter) with the half of them placed in the bath inside the coils.
Additional information The other half of Perti dishes were placed in the bath outside the coils. Both samples outside and inside the coil system were irradiated to UV (ultaviolet radiation) for 5 min at a flux density of 0.5 W/m². Two controls were used: one exposed to MF (magnetic field) without UV and the second was neither exposed to UV or MF.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 40 µT effective value 測定値 - -

ばく露2

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 5 min
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • E1と同じ装置
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 40 µT effective value 測定値 - -

Reference articles

  • Zmyslony M et al. (2000): [イン・ビトロで鉄カチオンと7 mT磁界(静磁界または50Hz)にばく露されたラットのリンパ球のDNA損傷]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

ラットリンパ球をイン・ビトロでUV照射し、DNAの酸化ダメージに対する50Hz磁界の影響を調べた。UV照射後の磁界ばく露はDNA損傷を増加させることが認められた。この結果は、磁界ばく露がDNA修復のプロセスに悪影響を及ぼすことを示唆している。

研究の種別:

研究助成

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